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お酒の飲み方いろいろ

生酒、生原酒などを飲む場合

生酒や生原酒は、最初の一杯はおいしいけど、飲み続けているとしんどい、と言われることが多いので、そういったお客様には、こんな方法もありますよ、とよく店頭ではお話させていただきます。 それをここでご紹介いたしましょう。

手順
  1. 徳利を二本用意する。
  2. 一本にはお酒、もう一本にはお湯か水を入れる
  3. 大きめの酒器に少しお湯か水を注ぐ
  4. お湯か水にお酒を注ぐ

これだけです。特に原酒の場合はアルコール度数が高いので、お湯や水を足すことによって、自分の好みのアルコール度数に調整することが出来ます。 お湯や水の量はいろいろとお試し下さい。

ご自分の好みで、濃いめでも薄めでも自由自在です。さらにはその時の料理に合わせてお酒の濃さを加減できます。 非常に簡単ですが、以外と仕えます、この技。

チェイサー燗の奨め

私は原酒をお燗にする時に、この方法を使いますが、原酒でなくても、その時の体調や合わせる料理によっても応用がききますので、お試し下さい。

手順
  1. 徳利に水をちょっと入れる
  2. その上からお酒を注ぐ
  3. お燗する

これだけです。 つまり水割りにしたお酒をお燗にするわけです。このチェイサー燗という名前は、上原先生が考えられました。

先生は、いつもこの方法でお燗を飲まれていました。 「だから80才を過ぎても、内蔵はどこも悪くならんのじゃ」と常々、おっしゃられてました。

究極の品質判定法

私が純米酒を扱い始めた頃、師匠である上原浩先生から、最もシビアな品質判定法である、と言われた飲み方です。 確かにこの方法を試すと、力強い、しっかりと造られたお酒と、そうでないお酒がすぐに見分けられました。

ただし・・・自分が今飲んでいるお酒が、この判定法のレベルをクリア出来なかったら・・・ そういうお酒の使い方もいろいろありますよ~

手順
  1. 徳利にお酒を注ぐ
  2. お湯を沸かし、徳利を入れる(つまりお燗しろってことですね)
  3. そのお酒は飲まないで(!)、翌日まで我慢する
  4. 翌日、燗冷ましにしたお酒を飲んでみる

これは本当にシビアです。この方法を教わってすぐに、当時扱っていたお酒を片っ端からやってみたら・・・ クリアできたのは1本だけでした・・・

お酒の温度

よく飲み屋さんで日本酒を頼むと、「は~い熱燗一丁!」などと威勢のいい声で応対してくれます。 おいおい、熱燗じゃなくて、このお酒だったらぬる燗の方が良いんだけど、と思うことありませんか? また、吟醸酒や純米酒を扱っているお店では、お酒を冷蔵庫で保管してあります。 その中から、お気に入りの銘柄を見つけて、「これ。お燗にしてね」と言うと、

「お客さ~ん(わかっちゃいないな~、このオヤヂ)」と言わんばかりに、 「これ、純米吟醸だから、冷やして飲むものなんですよ~」と言われることが多々あります。 はぁ~、またか。バカ言うんじゃね~よ!これはお燗にした方がおいしいから、お燗にしてくれって言っているんじゃないか! それに金払うのはこっちだぜ!!

いまだに純米吟醸や純米酒は冷やして飲むもの、と思っているから困るんです。 お燗にするのが面倒なのかもしれないけど、そのくらいの手間はかけてくれてもいいんじゃないか? お燗する場合は酒代が2倍になる、ってのなら、こっちも止めますが。 だいいち、冷蔵庫から出して来たばかりのギンギンに冷えたお酒って、おいしいですか? まあ、真夏なら、最初の一杯は冷えたお酒をキュ~ッとやって、プハ~っ! なんてのも良いでしょうが、でも、その場合だったらビールかな? お酒じゃなくて。

確かに、香り高い吟醸酒を冷やして飲む、というのは、三増酒に対するアンチテーゼとしての役割は果たしたかもしれません。 それに冷蔵庫から出してきた冷たいお酒を、きれいなグラスに注いで飲むのは、なんとなく格好良く見えるかもしれません。 でも、あまり冷えたお酒じゃ、そのお酒本来の味は分からないと思うんですけど。 アイスクリームはあれだけ冷たいからおいしいんじゃないですか? アイスクリームの温度が高かったら、とても甘ったるくておいしく感じられないと思うんですけど。 まあ、そのお酒はギンギンに冷やさないととても飲めないような味なのかもしれませんが。

閑話休題。お酒には、それぞれに適した温度があります。 やや冷えているのが良いお酒。冷やが良いお酒。ぬる燗が良いお酒。熱燗が良いお酒。熱さのピークが過ぎて冷めかかった頃が良いお酒。燗冷ましが良いお酒。 それに一緒に楽しむ料理によっても温度は変えた方が楽しめると思いますし、この温度も絶対的なものではありません。 飲み手一人一人の感覚も違うだろうし、その時の体調によっても変わるだろうし。もちろん、好みもあります。 外で飲む場合、私のようなへそ曲がりには何かと不都合なことが多いですが、自宅で楽しむ場合は、いろいろな温度でお酒を楽しみたいものです。

時間の経過と味の変化

試飲したり、お店の人の話を聞いて買って来たばかりのお酒を、さて飲もうかいと一口。 あれっ!? さっきと味が違うけど・・・ と思われたことはありませんか?

そういう時は、ちょっとだけ我慢して2~3日そのまま放ったらかしにしてみましょう。 お酒は生き物です。瓶の中でも熟成を続けています。ほんのちょっとずつ、少しずつ。 それが栓を開けて空気に触れることによってどんどんその速度が早くなります。 ですので、2~3日経つと全く違う味に変わっていきます。

ただし、この時間は、そのお酒によって全く違います。それを探すのは飲み手の仕事だと、私は思っています。 お酒の味わいを最終的に完成させるのは飲み手だと私は思っています。 自分にちょうど良い味を探し、そのお酒に合った温度を探す。 それはあなた自身の役目です。

もっと詳しく知りたい方は、「間違いだらけの日本酒選び」ファイルをダウンロードしてお読み下さい。

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