羽根田酒造のご紹介
山形県鶴岡市の大山地区は、古くから酒造りの盛んな土地だったそうですが、現在残っているのは三軒のみ。その中で最も規模が小さいのが、この羽前白梅を造る羽根田酒造さん。
この白梅さんの特徴は、とにかく熟成が遅いこと。1年くらいでは全然、味が開いてきません。2〜3年しないと、味が開ききらないのではないでしょうか。最近は、羽根田さんも、それを気にして、多少早く味が乗るように考えているようですが、それでも遅い。
しかし、きちんと味の乗った白梅さんは、めちゃめちゃ旨い! そして、長く楽しめるんです。開けたてでも味が乗っているくらい熟成していても、さらに二週間以上は味が変化しながら、さらなる旨味が出てきます。そして、もちろんお燗にすると、また一味違います。「ちろり」という季節限定の純米吟醸は、その名の通り、ちろりにでも入れてじっくりとお燗をして飲んでほしい逸品です。
そして「純米」。これも熟成は遅い逸品ですが、美山錦50%精白で、何故「純米」と表示するのか、よく分かりません。(山形県では50%精白は純米吟醸じゃないんでしょうか?)
この他にも純米吟醸も素晴らしい。熟成が思いっきり遅いことをのぞけば、何も言うことはありません。
こんなお酒を造られるのは、地元出身の安西杜氏。引き締まった体躯を駆使して八面六臂の活躍です。上原先生からも「あんたは名人じゃ」と言われるほどの腕前の持ち主です。
そして、あまり表には出たがらないけど、社長の羽根田さんも出荷管理の重責を担っています。だから、あの熟成の遅い、渋い味わいは彼の好みなのではないかと秘かに思っているのですが・・・
いつまでも熟成しない、渋い酒だ、という意味のことを言ったら、「いや、そうですか。私、安西さんの造る渋い酒をず〜っと飲んでいたもので、酒ってのは、ああいう渋いもんだと思ってたんですが・・・」と言っていたし。
でも、ここ2〜3年はちょっとだけ、味乗りが早くなるようになってきましたので、羽根田社長も出荷管理を変えてきたのかもしれません。
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