鹿野酒造のご紹介
石川県西部、福井県のすぐ隣にある、小さな酒蔵です。
ここでは、なんといってもあの農口杜氏が菊姫さんの後で赴任されたことで一躍有名になりました。
菊姫で独自の山廃造りのお酒を造り上げた農口杜氏ですが、最初にこの鹿野酒造さんに赴任された時は、ちょっと迷われたそうです。
というのは、それまでいらした菊姫さんは石川県の東側。今度の鹿野酒造さんは西側。求められるお酒の味が全く違うそうです。菊姫さんのある東側は、濃い味が好まれ、鹿野さんのある西側はすっきりとした味が好まれるそうです。それで、どうしようかちょっと迷ったけど、一年目は、その中間でいこうと思ったとおっしゃっておられました。
しかし、山廃だけは、あの農口さんの味わいそのものでした。開けたてでは一見、ゴツくてどしっとしていますが、時間が経ってだんだんと味が乗ってくると、深い旨味が出てきます。
そしてこの農口杜氏、『魂の酒』というインタビュー形式の本も出ましたので、これを読んでいただければよく判ると思いますが、とても理論的に酒造りを自分の頭の中で組み立てられる人です。精米から洗米、麹造り、モロミと、全ての工程にわたって、どういう酒を造るから、ここはこうする、ということがきちんと理論的に判っている人です。杜氏としては当たり前かもしれませんが、なかなかここまで出来る人も、そう多くはいません。そして、蒸米のことにしても、上原先生の同じような考え方をもってらっしゃいます。
菊姫さんは定年退職という形で新しい蔵へ赴任されましたが、まだまだ体力も知力も衰えるどころか、ますます意気軒昂。これからも素晴らしいお酒を造り続けてほしいものです。
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