久保本家のご紹介
奈良県は宇陀郡にある小さな酒蔵です。私は、まだ行ったことがないので、あまり詳しいことは書けませんが、ここの杜氏さんについて少しお話しておきましょう。
ここの杜氏は加藤克則氏。私の古くからの友人です。初めて出会ったのは平成3年頃だったでしょうか。蔵元交流会という、酒蔵と酒販店の勉強会で知りあったのが最初でした。
その頃、彼はまだ酒造業界には入っていませんでした。それが何故、この業界に入ったかといえば・・・話しは長くなるのでやめておきましょう。
その彼は、三井の寿で能登原杜氏の下で働き、その後埼玉県の釜屋(力士という銘柄です)で杜氏を勤め、その後、一年だけ日置桜で生もと純米を仕込み、現在、この奈良県の初霞・久保本家で杜氏の重責を担っています。年齢は、私と同じ45歳。この若さで生もと造りに取り憑かれ、大七の故伊藤杜氏に私淑したこともあります。
その彼が、この久保本家で初めて造ったのが、「生もとのどぶ」、つまりドブロクと見まごうばかりの濁り酒です。アルコール度数も高いので、チェイサー燗にされるといいでしょう。旨いです。ただし、冷やで飲んだら、もったいないです。割り水してお燗にして飲んでみて下さい。旨いです。加水しないでそのままでも口当たり良いのですが、お燗にすると、さらに切れが良くなります。にごり酒は甘ったるいベタベタしたものだと思ったら大間違い。お燗にすると幅広い料理に合わせて楽しめます。にごりの部分も、お米の原形を留めていて、これがまた旨い。生タイプと火入れタイプがありますが、当店では火入れしたものをもらっています。日本酒度もかなり切れていますので、長期熟成させても面白いでしょう。
これからの加藤杜氏の造る酒に期待してます。私は、友人として、酒造技術者としていつも信頼を裏切らないその人柄にも惚れています。
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