庭の鴬のご紹介
太宰府天満宮の分社、北野の天満宮の境内にこの蔵はあります。博多から行くには、一度久留米で西鉄を乗り換えなければなりません。
蔵の中へ入ると、旧家であることがよく分かります。黒光りした太い柱など、江戸時代に建てられたという母屋は、そのまま文化財になるのではないかと思えるくらいです。
小柄で柔和な顔つきの山口蔵元に案内され、母屋を抜けて蔵の方へ向かうと、あまり大きくない開放タンクがずらっと並んだ蔵に入っていきます。
ここで酒造りの先頭に立つのは中薗杜氏。お父様もここで杜氏を勤められていました。
実は、ここのお酒は、非常にばらつきがありました。良い年のお酒は、それこそ腰を抜かす位の品質だったのですが、それが毎年続きませんでした。
いろいろと考えておられた山口蔵元は、上原先生の「一に蒸米、二に蒸米、三に蒸米」という掛け声にヒントを得て、蒸米を変えることにしたそうです。そのための設備を整えて、実際蒸米が変わったら、お酒も変わりました。
特に平成12BYからは、新しい蔵人が増えて造りに余裕が出来たせいか、本当に素晴らしいお酒が出来上がりました。
力強く、爽やかで気品があり、それでいて華やかさもある。こんなお酒が毎年出来ることを願ってやみません。
|