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旭菊酒造(福岡県)

旭菊酒造の酒蔵訪問

西鉄博多駅から一時間弱。犬塚という駅に到着します。更に西鉄を行くと、北原白秋で有名な柳川になります。ここら一体は、三潴地方と言われ、昔から日本酒の製造が盛んで、そして杜氏の出身地でもあります。

この、筑後平野のど真ん中に位置する旭菊酒造には、かつて田中元信という、今でも語り継がれる銘酒を人生の最後に造り上げて他界した杜氏がいました。

その杜氏が急逝して2~3年は、お酒の品質も安定しませんでしたが、その後は目を見張るような品質のお酒を造り上げて我々に嬉しい悲鳴を上げさせてくれています。

しかし、これほど劇的に変化した蔵も珍しいでしょう。私の知る限り、全国でもトップクラスの品質ではないかと思っていますが、何故か、あまり知名度は高く無い。

当店のお客さん達には、有名になってくれるな、と言われます。有名になって、自分の飲む酒が無くなったらどうしてくれるんだ、というわけです。セコいですね~酒飲みは。

最近の品質は、鷹勇と同じレベルにある、とおっしゃるお客さんもいらっしゃるほど。ただし、その凄さは、開けたてでは分かりません。

特に無農薬栽培の山田錦を使った「大地」シリーズは、時間をかけて飲んでいただかないと、なかなかその真価を味わえないと思います。

開けたてでも、それなりに滑らかな味わいで、飲みやすいのですが、時間をかけていただくことによって、さらなる高みにまで到達します。

50%精白の純米吟醸は9号酵母。60%精白の特別純米は7号酵母と使い分けているのも、やるなおぬし、と言いたくなります。精米歩合や値段の差ではなく、それぞれが違う個性を持った味わいです。

また、それだけではなく、特別純米の「彩花」山田錦60%精白や、純米吟醸の「麗」なども、旭菊らしい透明感があって、一見柔らかく、しかし芯の強い味わいで楽しませてくれます。

そんなお酒を造るのは、実は蔵元。田中杜氏がご健在の頃は、いつもぼ~っとしていて、つかみどころの無い人だな~と思っていたのですが(今でもその点は変わりませんが)、田中杜氏がいなくなってからは、実質的に彼が造りを仕切っていたそうです。

「ええ、実は杜氏はいますが、全部私が決めてます」とおっしゃっていました。

普段は宇宙人などと言われる(陰口でなく、正面から言われるところが凄い)原田社長ですが、お酒造りのことになると、俄然、ピントが合ってきます。地球人90%くらいになります。(それでも100%でないところが、さらに凄い)

造りの時期にこの蔵を訪問して、原田蔵元と話をすると、実に鋭い酒造り論を展開されます。しかし、造りが終わった春~夏頃は冬眠するのだそうで、その頃はまた宇宙人80%くらいになってます。

旭菊酒造の純米酒はこちらでご購入できます。

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