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NPO食品と暮らしの安全基金 小若順一氏

NPO法人 食品と暮らしの安全基金 (旧日本子孫基金) 事務局長 小若順一氏

信じられないような超美酒の世界がどうして存在するのか?

スーパーや百貨店で買う日本酒では味わえない夢のように美味い日本酒がある。飲まない人が嫌う「麹風」の香りも、ベタベタした甘ったるさも、燗酒の喉への刺激もない、まったく別世界の美味な日本酒なのである。

これまでは、マニアしか味わえなかった極上の日本酒の世界へ入る方法をご紹介するが、その前に、信じられないような超美酒の世界がどうして存在するのかを、まず説明しておこう。

かつて私たちは、純米吟醸酒を年間二〇〇種類以上集めて、飲み会をしていた。地方の酒屋や、デパートなどで員うのだが、これから紹介するようなマニアの酒屋で買えるレベルの酒は手に入らなかった。

四年間で二本だけ、東京に出てこない地方の美酒を見つけたが、そういう酒は毎年同じレベルの美味さを維持できない。ここに、日本酒の難しさがある。同じ原材科を使って同じように造っても、毎年、味は違ってしまうのだ。また、すぱらしい美酒を造っている酒蔵でも、すべての酒が極上にでき上がるわけではない。

だから、おいしくできたタンクの酒はまずマニアの酒屋に行き、残りが普通の市場に出回る。これでは、素人がどんなに飛びまわって酒を集めても、ランクが下の酒しか手に入らない。

そこで、マニアの酒屋一覧を前著『食べるな、危険!』で紹介した。
こういう酒屋にある日木酒は、一般的な基準とはかけ離れた酒が多い。酒の甘辛をホす日本酒度や、酸度はもちろん、精白度、純米、吟醸の表示ですら参考にならないことがある。

たとえぱ、特別純米酒なのに精白度が大吟醸と岡じ五〇%だったり、すっきりした吟醸酒と思って飲んでいると、普通の純米酒と同じ七〇%の精白 だったりするからだ。

毎日、日本酒を飲んでいる呑兵衛におすすめなのが、埼玉県さいたま市にある池田屋酒店だ。しっかりした飲み飽きない極上の日本酒だけが集められているからだ。

純米の日本酒をこよなく愛している池上徹店主は杜氏や蔵元の酒造りの姿勢に納得しなければ取引をしない。

そして毎年、酒蔵に出向いて、出来具合を確かめてから仕入れている。「酒は、造りが四〇%、出荷管理四〇%、酒販店一五%、消費者の飲み方五%」と言い、店構えに似合わない大きな冷蔵庫で酒を管理している。電語で予算と消の好みを言い、言われるままに注文して、言われたように常温や燗や熱燗で呑んで見るといい。

あまりの美味さに、あなたは捻ることになるだろう。
特に神亀「夢」は、有機栽培の高価な山田錦を用いた本当に夢のように美味い別格の酒。一生に一度は呑んでおきたい。

(「食べたい、安全!」日本子孫基金 講談社 p186-187より抜粋)

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